母として駆け抜け、金型職人として生きる。
仕事、私生活、趣味、恋愛、目標、悩み・・・
いろいろなことを抱えながらも、前向きに生きる女性たちのインタビューです。
業界や職種に限らず、全ての“働く女性たち”が、前を向いて進めますように。
これを読むあなたにもエールを送りたいと思います。
今回のインタビューは、飯ヶ谷美雪さんです。
20歳で結婚し、現在は旦那さんの家業である金型メーカーで、金型職人として活躍されています。
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100%全力で子育てをする日々を乗り越え、つよくなった
結婚からしばらくの間は、子育てに全力を費やしていました。そんな日々の息抜きは、子供が寝ている間などにするDIYでした。当時住んでいた家がすごく古くて、直しながら住んでいたのですが、やっていくうちにDIYが楽しくなっていました。
だから、主人の家業である金型メーカーで働くとなった時も、抵抗はなかったですね。
子育てをしていた頃は、生活の全てが子供でした。ほとんどのことを私が1人でやっていたので、結構つらいこともあったんです。そんな時期をがむしゃらに生きるうちに、強くなったなと思います。大抵のことはできると思えるようになりました。
「いつでも笑っている」というのは、大事にしています。あまりつらいつらいと言いすぎると、余計疲れてしまうので、悩んでいてもできるだけ前向きになりたいと思っています。
自分で稼いだお金を、自分で使うことの喜び
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専業主婦だった頃は、“養ってもらっている感”がどうしても抜けなかったんです。そんなこと、誰かに言われたわけでもないし、思う必要もないんですが、自分の中で勝手に思ってしまっていました。
今は自分でしっかり稼いで得たお金を自分で好きに使っているので、精神的にとても晴れやかですね。
![お子さんと共に始めたという“和太鼓” (写真一番右が美雪さん)
今でも続けられている趣味だそうです。 チームのInstagramアカウント「鼓雀會」](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wraptas-prod/makingthingsnews/d0a316a3-8026-4493-a3e2-698b8ce30609/da0f291caf056c16344b0a16cf358f0f.jpg)
「ごはんつくらない宣言」を経て これからも夫婦ふたりで、同じ歩幅で
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専業主婦の頃は全ての家事をやっていましたが、主人と共にフルタイムで働くとなった時、家事の中でひとつだけ辞めると決めました。それが私の場合「ごはんをつくること」だったんです。
家族の前で「ごはんつくらない宣言」をしました。工場でフルタイム勤務を始めたら、身体への負担がすごくて、この状態で専業主婦の頃と同じように毎日ごはんをつくるのは、とても無理だと思ったからです。
もちろん、掃除や洗濯、ごはんの片付けなどはやっていますが、家事が一つ減っただけでも負担が軽くなりました。
宣言をしたら、これまで全く自炊をしたことがなかった主人が料理をしてくれるようになりました。今では毎日夕食を作ってくれるのでとても感謝しています。子供たちも協力してくれて、大人になった今でも手伝ってくれます。
(最近のブームは、日本各地の冷凍ラーメンをお取り寄せして楽しむことだそうです)
悩むのは15分。それ以上は一旦悩むことをやめてみる。
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振り返ると、20代ってやたら悩む時期だったなと思います。でも、悩むのって本当に疲れますよね。だから、私は15分経っても悩み事が解決しない時は、潔く考えるのをやめます。テレビや漫画を見るなど。全く他のことをして、無理にでもやめてみるんです。
そしてまた考えるのですが、時間が解決してくれることも結構あるんですよね。
女性である私たちは、今、工場で楽しく働いている
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以前、「奥さんに働かせるのが嫌だ」と言っている若い男性に会ったことがあります。その言葉の後に、「それなのに働かせてしまっているから・・・」と続いたのですが、それは女性に失礼だと思いました。女性の意志を無視して、自分の中の固定観念だけで、そう決めつけるのは良くないと感じます。
私も、一緒に働いている女性スタッフも、金属をさわりながら、工場で機械を動かすことが楽しいなと思っています。YouTubeでそんな様子を発信しているのですが、女性にとって働きやすい工場が増えたらいいなと思いますし、働きたいと思う人も増えたら嬉しいです。
もし、ものづくりに興味のある女性がいたら、是非やってみてほしいですね。合う合わないはやってみてから考えてもいいと思います。
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